【合理的レバレッジ投資でFIRE1】概略

FIREマニュアル

 

 人的資本を考慮しつつ、レバレッジをかけた投資法を実践しています。

 スタンダードなインデックスファンドを活用した投資の情報はネット上に多く溢れる時代になりました。

 一方、レバレッジを使った投資については怪しい投機的な情報や、レバレッジは危ないからとにかくやめろという極端な情報ばかりのようで、健全で合理的にレバレッジを活用した投資についての情報は少ないようです。

 そうした希少な情報を提供していきたいと考えています。

 このシリーズ記事では、私も実践している、合理的なレバレッジ投資でFIREを目指す方法についてご紹介します。全5回のシリーズ記事になります。

合理的レバレッジ投資

 FIREを目指す人にとっても、そうでない人にとっても、投資の王道は株価指数に連動したインデックス投資です。

 よく分散されたインデックスファンドに投資する安定した手法で、日本でもかなり普及してきました。

 しかし、インデックス投資の年あたりの平均利回りは5%程度のため、資産形成には時間がかかります。特にFIREの目安となる年間支出の25倍の資産を作るとなると、気が遠くなるような年数が必要になったりします。

 とは言え、ゼロサムゲーム的なFXとか仮想通貨取引はしたくないし、個別株への集中投資だと分散効果が無くなるし・・・。あくまでよく分散されたインデックス投資によって、資産形成にかかる時間を少しでも短くする方法はないものか・・・。

 実は・・・あります!

 会社員の人的資本を考慮すると、もっとリスクを取るのが合理的だと考えられ、FIREの達成見込み時期を早めることができます

 その投資方法について書いていきたいと思います。FIREを目指しているわけではない投資家の人にも役に立つと思います。

将来投資に回せる金額を含めたポートフォリオ

 30歳の会社員がいるとします。手持ちの金融資産は500万円で、手取り年収は500万円、年間支出は200万円とします。収入から支出を差し引いて、投資に回せる額は年間300万円です。

 投資がうまくいかなかった場合には60歳まで働く意志があるとすると、30年×300万円で9000万円が、将来投資に回せる金額の総額になります。すると、9000万円の債券を持っているのと同等と考えることができます(本来は現在価値に割引いて計算する必要がありますが、ここでは簡単のため割引きません)。

 すなわち、この会社員は金融資産500万円と、債券9000万円を合わせて9500万円のポートフォリオを持っていることになります。

 手持ちの500万円のほぼ全額を2倍程度のレバレッジを掛けた投資に突っ込んだとしても、他に9000万円の債券を持っているのだから、この人のポートフォリオ全体のうち10パーセントをリスク資産にしているに過ぎず、実質的にそれほど危険な状態ではないわけです。安定した会社員というのは見た目以上にリスク負担能力を持っているんですね。

 これはいわゆる「人的資本」という考え方です。人的資本について詳しく知りたい方は、こちらの記事もお読みください→「人的資本を理解すると適切なリスクを取れる

合理的レバレッジ投資でFIREする

 FIREの4%ルールに則って、5000万円(内訳はリスク資産3750万円と無リスク資産1250万円)を目指すとします。

 株式の期待利回りを5%とすると、2倍のレバレッジを掛ければ期待利回りは10%です。

 3年後の資産を比べると、利回り5%の通常のインデックス投資なら、1524万円にとどまる一方、利回り10%なら1658万円になっている見込みです。

 このように、金融資産が少ないうちは2倍のレバレッジを掛けた投資で資産形成のスピードを早めようというのがこの投資法の特徴です。

 1658万円に2倍のレバレッジを掛けていると、3316万円のエクスポージャー(実質のリスク資産)を持っていることになりますが、この人は8000万円ほどの債券を持っているわけですから、この段階でもまだそれほど危険な状態ではありません。

 エクスポージャーが3750万円に達したら、その後はエクスポージャーを3750万円に保つようにレバレッジの倍率を下げていきます。

 総資産に対するリスク資産の割合が75%にまで落ちたら、リスク資産3750万円と無リスク資産1250万円を保持していることになり、FIRE達成!です。

 レバレッジを掛けている間は、期待利回りが5%を上回っているのですから、その間は高速道路に乗っているようなもので、FIREまでの期間を短縮することができます。

 なぜこれが合理的なのか、どんな人に向いているのか、という話を次回以降していきます。

次回へ

日本版FIREマニュアルへ

コメント

タイトルとURLをコピーしました